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い ち ご の お し ろ

第1章 あめ


「いちご、帰ろう」


大学の授業が終わって、講義室の外からいちごに声をかけてきたひとがいました。



「たけるくん」
「おいで」

ひとつ年上のたけるくんは、いちごの大切なお兄ちゃんです。

血は繋がっていないけど、小さいころからずっと本当のお兄ちゃんのようなたけるくん。


いちごはたけるくんがだいすきです。

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