
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第4章 丸井さんの話し
「香織、待たせたね」
私のそばに駆け寄る鉄也さんとを見る
爽やかさな笑顔に癒される――――…
こんな素敵な人に好きになってもらえた…それだけで十分幸せだわ
私は彼のエスコートでホテル内にあるレストランへと向かった
「でね、僕たちって出来ちゃった婚だって噂が立ってるらしいよ?知ってた?」
「///あっ、ええ…私の会社でもそんな噂が出てました――――…婚約してすぐに辞めたからかしら?」
夜景の見える特別席で頂く食事は、こんな私には勿体ない物だった…
「たまには…こうして外で食事しよう?
香織は料理も掃除も完璧にやっちゃうから…
結婚したら家に閉じ籠りそうだ…
外に出て…息抜きも大切だよ?それに、何でも一人で解決しようとするだろ?無理はダメだよ?」
あぁ…なんて優しい――――…
この人に欠点なんて無いの?
