完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第5章 完璧引っ越しと憂鬱な初夜
「お待たせいたしました――――…」
財前が車を停めたのは…大きなマンション…
ロビーから何人かに出迎えられると…車から降りた私たちを見事にエスコートしながら部屋へと案内された…
「――――…な…ここは?」
「ここは純弥様の所有するマンションのひとつでございます。
後、何棟かございますが…いずれもセキュリティ面で高く評価されております」
「いや~…アメリカにいるときにセキュリティの頑丈なマンションを趣味で考案したら、とある不動産関係の大きなプロジェクトに採用されてね…特許とか取ってたから…儲かっちゃって…
こっちに来るって分かった時に…何棟か買ったんだ
自室以外は貸出ししてるだけど…部屋は余ってるから!」
――――…色々とムカつく…
私は取りあえず曽根に付いていくが…次元の違う住まいに…
ドン引きを通りのして…フリーズしていた