完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第5章 完璧引っ越しと憂鬱な初夜
「“微妙”でも構いません!ライカと共にここで過ごせるなら!」
「住まないよ?私、ちゃんとアパート有るし!」
「神谷様…その件でございますが…
今お住まいのお部屋、来月更新月となっておりますね?
セキュリティ不足のアパートにセキュリティ会社の社員が住み続けるのには…何か意味があるのでしょうか?
と、言うことで――――…解約いたしましたので」
「は?!はあ!?」
財前さんがサクサクとタブレットで何かしているとは思ったが!!
解約だと――――!?
「ん、仕事が早いな財前は」
「はい、引っ越しの手配も住みましたので…明日には神谷様の荷物がこちらに届きます」
開いた口が――――…更に開いた…