
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第10章 完璧なライバルと憂鬱なご主人様
「嫌だ…
いや――――…純弥…純弥…ダメ…他の人のモノにならないで――――…」
雨に濡れながら…私はその場に立ち尽くし…泣いてしまった
雨で髪も顔も濡れていて…周りの人からは泣いてるなんて気か付かれない…でも――――…
私は泣いていた…
「///好きなの…純弥が…ジンが……社長が――――…」
「――――待ってて良かった…運命の人が来るまで…待ってましたよ?ライカ…ねぇ…ライカ?誉めてください…」
頭にポフッと何かがかけられる――――…
雨から身を守ってくれたのは――――…
大好きな人の…香りがする…
背広――――…?
