
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第3章 完璧な仕事と憂鬱なプライベート
「でも――――…これは、気休めにしかなりませんよ
一度…ネット内に流出した動画や画像は――――…全部消すことは出来ません…
この事を隠しておくことは出来ないと思います…旦那様になる方にちゃんとお話をしておいた方が言いかと思いますが――――…」
丸井さんはバッと顔を上げた!まだ…結婚相手にはこの事を言っていないのだろう…
気まずそうな顔をした――――…
「…気まずいなら我々も協力しますから」
曽根は丸井さんの肩に手を置くと今まで見たことの無いような笑顔で「大丈夫ですよ」と、微笑んだ
――――…うゎ…引くなぁ…
変態ドM野郎なのに――――…その爽やか笑顔は何処からやって来るんだよ…
私は、少し離れた場所から曽根を見ていたが…鳥肌が立っていた
に、しても――――その極上の嘘笑顔に…丸井さんも春日さんもメロメロになっている…
はあ――――…マジか…
人間知らないってある意味幸せなのかも知れない…
