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桜花楼の恋

第1章 始めの一歩

戸「けど心を寄せ合える人がいない中で続けるのは半端なく過酷なはず」

北「俺は自分の意志でここへ来た、フッ」

戸「えっ」

河「北山おまえ男色の気質があるの?」

北「ねぇよ、んなの」

河「だったら、やっぱ借金かなんかで?」

北「まぁ…な」



そして、自分が何故ここへ来ることになったのか2人に話して聞かせる。



河「それじゃ似たようなもんじゃん」

戸「まして、その気質がないとなれば」

河「粋がんなって弱音を吐ける相手がいないと参っちまうぜ」

戸「俺達になら、なんでも言って来て構わないから」



ふっ、あんがとよ。



戸「じゃ、まずはここでの過ごし方や鉄則・わきまえておかなければならない事を教えるね、ニコッ」

北「あぁ」



と、そこへ。



橋「トッツー終わったの」



うわっ!?なんなんだ、このガキは。



戸「ハッシー」



突然10歳くらいの奴が、飛び込んで来やがってさ。

その後ろから。



五「よっ、郁人」

河「五関、来ていたのか」



とたん部屋の中は賑やかになってしまって。



橋「橋本良亮 ハッシーって呼んでね、ニコッ」

五「俺は五関晃一、郁人のダチ宜しくな」

橋「ごっちはねぇ将来の僕のイロなの」

北「はあっ?」

河「うえっ、お前あれ本気だったんだ」

五「あははっ…まぁ‥」

戸「でも五関なら安心さ」



俺は益々わけが分からなくなり頭が混乱してしまう。

が、それとは逆に。

こいつらのお陰で、少しだけ気持ちが楽になっている自分がいたんだ。

その陽気な雰囲気に包まれ




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