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桜花楼の恋

第13章 恋乱舞い

藤「それより腹が減ってるんだが、クスッ」

五「はっ?」

塚「ハッシーに言ってメシでも持って来て貰おうか」

藤「頼む、ニコッ」



暫くし…



旦那「失礼します若さま」

橋「ご飯、持ってきたよ」



一緒に郭の旦那も来て。



旦那「ほんに貴方さまって方は、フッ」

藤「悪いが、いつまでとは言えない」

旦那「断るわけにも行きませんし、ニコッ」

藤「郭にはなるべく迷惑を掛けないようにするから」

旦那「仕方がありません、お代はちゃんと払って頂きますよ後払いで フッ」

藤「ありがと礼を言う」

旦那「何かありましたら良亮か番頭または息子にでも言って下さい、では」



お前の親父さんは、物分かりが良くて助かるぜ健永。

ドタドタドタ!



千「ガヤさん」

ニ「ガヤ!」

藤「おう、ニコッ」

千「お帰りぃ」



ぎゅーっ



藤「わっ、おまえ抱きつく相手間違えてるだろ」

千「いいんだもん」

ニ「良かったな、みっちゃん ニコッ」

北「ふっ」

千「また賑やかになる」

北「お前は元から騒がしいじゃん、クスッ」

ニ「言えてるぅー」

4人「あはははっ」



こうして俺は無事、北山と共につかの間のときを過すことができるようになる。

この一瞬、その時を大切にし必ず次へ繋げてみせると心に誓いつつ。


太輔へ━

今は何も言わないでおく但し戻る時期は自分で見計らい周りを巻き込む事だけはするな、そこにいる連中もお前にとっては大切な存在のはず、フッそれだけは忘れるんじゃないよ。横尾渉


分かっているさ、わた見逃してくれてありがとう

が、渉は渉でこのときタマの為にあえて自分を苦しい立場に置いていた事を俺は知らないでいた。

全ては想う心がゆえに━




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