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桜花楼の恋

第18章 いざ尾張へ

千「うっわぁ、すげぇ滝」

宮「千ちゃん危ないよ」



ザザァーッ!

自分の存在が、人に光りを射し込む。



屋良「あの2人デキてるのか?」

丸山「なっ、なんでそないなこと俺に聞きはるん」

屋良「いや、前の宿で部屋から」

丸山「盗み聞きしたんか、うっわイヤらし」

屋良「男同士でするの初めて見た、フッ」

丸山「覗いたんかい」

屋良「ニタッ」

丸山「やな笑いかたやなぁ、ほんま」

屋良「ククククッ」

丸山「うっ」



亮太の傍には近づくな、そう言ったら何故だか丸と行動を共にしている。



千「うわっ」



ガラッ!



宮「千ちゃん!」



シュッ、ギュッ、スットン!



屋良「気をつけろ岩場は足下が不安定になっているんだ」

千「あ、ありがと」

屋良「ふっ」



確かに、悪いやつじゃない。



宮「すみません、もぉーだから言ったじゃん」

千「えへっ」



ふーん。



屋良「なっ、なんだ?別に助けたわけじゃない忍びの習性で勝手に身体が動いただけさ」

玉「ぷぷぷっ」

屋良「笑うな!チッ」



言い訳しているところが、なんか憎めない。



山本「んふふっ」



それを見て、亮太は嬉しそうに笑っていた。

連れて来て良かった…

そう思いながらも、俺達は尾張の国境に近づいていたんだ。

ガヤ、もうすぐ着くから待っていてね。




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