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・北山side

瑞希「んふふっ、これ美味いんだよ」

北「んだか」

龍也「瑞希そんなにくっついたら兄ちゃんがメシ食えないだろ」

瑞希「そういう龍兄ちゃんだって、さっきからベッタリひっついてるじゃん」

戸「はいはい喧嘩しない」

河「お前らの兄ちゃんは１人しかいないんだから仲良く二等分いや三等分しなくちゃな」

龍也「？？？」

瑞希「どうして」



なにバカなこと言ってるんだか、見ろ２人とも眼が点になっちまってるじゃん。



河「もう１人、太輔っていう性欲ばりばりの」

北戸「河合！」

北「それ以上なんか言ったら許さないぞ」

河「うおっち、ｱﾊﾊｯ」

五「郁人のアホ」

橋「怒られてるぅ」

横「ふっ、じゃ俺は加賀の屋敷へ行ってるからね」

北「横尾さん」

横「んっ？」

北「ありがと」

横「ﾆｺｯ」



源太の話によれば、あれからあの夫婦に実の子ができてしまい。



源「肩身の狭い思いをさせるより他に子のない家へ貰われた方がいいんじゃないか俺のところへそう言いに来てよ」



捜していたところ。



源「河合の若旦那が男娼それも桜花楼の太夫を内儀として身請けしたっていうじゃん」



なら、そこしかない。



源「ここだったら郭から出たとき宏光お前も自由に弟たちと会うことが出来るだろ」

北「おまっ」

源「お前のことはガキの頃から見ていた親孝行もんの息子、不幸にはしたくない」



んで桜花楼に？



源「あそこなら大丈夫そう思ってな、これでも一応は考えてやったんだぜ」



ったく、悪びれやがってよ

でも今では感謝している、それでこいつらとも出会えたんだし。

それから━



河「今夜はうちに泊まれ」

戸「加賀の屋敷へは明日の朝、行けばいいし」

福「お部屋は一緒に兄弟３人で仲良く川の字になって寝て下さい」



マジでありがと、みんな。



河「そうだ祭りにでも行って来たらどう」

辰「いいですね、ちょうど近くの神社で桜祭りがやっているはず」

戸「行って来たら北山」

河「暫くは、また会えなくなる」

北「あぁ」



尾張へ行ってしまったらな…



河「そんな顔すんなって心配しなくてもトッツーと俺とで愛情いっぱいに育てていくから」

戸「そうだよ、この子たちは問屋の跡継ぎとして大事にする」



ありがと、ﾌｯ