テキストサイズ

桜花楼の恋

第30章 番外編→第15章後の話しになります

気がつくと、そこにいた。



戸「あれ?君、この間の」

河「ちびハッシーじゃん」



むっ、顔だけじゃなく性格まで河合の若旦那にソックリ。

なんかムカつく。



戸「でも、どうやってここへ来たの?」



知らない、僕ごっちの家で寝てただけだもん。

と、そのとき。



「待てって、なんで逃げるんだよぉー」



この声、まさか若さま!?

こっちに向かって走って来る、その姿は。



戸「北山」



えっ、嘘っ!?だって髪の毛まっ茶で短いし本当に宏光なの?



北「ちょ、あいつなんとかしてくれ」

河「あいつ?」



そこへ、追いかけるように現れたのが。



藤「お前、こんなところで何しているんだよ」



やっぱり若様だぁー



橋「若さまーっ」

藤「ハッシー」

河「ええっ!?」

戸「同じ名前?」

藤「うわっ、もっ、もしかして郁人にトッツー?」

河「太輔に似ているけど太輔じゃない、どうなってるんだこれ」

藤「はあっ?」

北「んなのどうでもいっからよ」



ほっぺをぷぅーと膨らませ、そう言う宏光。



北「いきなり現れて、わけ分からないこと言うし勘弁してくれって感じ」

藤「何が、あんなにいっぱいしたじゃん」

北「してねぇ、んなこと」

河「なに、どんなこと?」

北「きっ、聞くなってばバカ」

戸「北山?」



あっ、顔が真っ赤になっている。



藤「だいいち、その妙ちくりんな髪はなんだ俺の知っている北山はな」

北「だから、ちげぇーって言ってるだろ」



そんな2人の様子を、きょとんとした顔をし見ている河合の若旦那似の人とトッツーに似た人。

けれど…

この後、もっと訳の分からない事が起きたんだ。

周りを見渡せば堅そうな物に囲まれていて、所々扉みたいなのがあるんだけど。

ここはいったい何処なんだろう、お家の中かな?

凄く、すごぉーく不思議なところだった見たこともないような…




ストーリーメニュー

TOPTOPへ