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桜花楼の恋

第30章 番外編→第15章後の話しになります

・橋本side

郭を出れる事になった僕が連れて行かれた所、そこは。



五「ほら良亮、入って」

橋「うん、ニコッ」



ごっちのお家でもある酒屋さん。



小山「おっ、来たな」



この人だれ?



五「小山っていって一応うちで働いている」

小山「宜しく、ニコッ」

橋「こちらこそ」



一応?キョトン

ほんのちょっとだけ、その言葉が引っ掛かった。

でも、すぐ忘れてしまい。



小山「いいもん見せてやろうか?ニッ」

橋「なに?」

小山「ついて来な、ニコッ」



うっわぁーっ、そこには大きな樽がたくさん置いてあって。



中丸「ちょ、ダメじゃん!あぁーどうすんのこれ」



誰だろ、あの人?



小山「よっ、中丸 頑張っているか?ニコッ」

中丸「小山お前なにやっ」

小山「こいつ、ハッシーっていうんだ」

橋「初めまして、ニコッ」

中丸「どっ、どうも」

小山「中丸雄一頑張り屋でさ、お陰で俺は楽させて貰っているってわけ」

中丸「へっ?」

橋「優しいんだね、ニコッ」

中丸「ぁ…まぁ‥んっ?」

小山「じゃ、また」

中丸「うん…えっ、ええっ」



だから自分は働かなくていいんだと、そういう小山くん。

よく分からないけど偉い人ってことなの?



五「小山と中丸?いやあの2人に立場の違いは特にないけど、クスッ」



そう?まっ、いいや。

だって、ごっちも気にしてないみたいだし。



五「どう酒樽の様子は?」

中丸「ばっちりッスよ、 つうか五関からも言ってくんない」

五「なにを?」

小山「ハッシー、遊びに行こうぜ」

橋「うん、ニコッ」

中丸「ほら、あれだもん」

五「まぁまぁ頑張って頼りにしてるからさ、フッ」

中丸「あっ、じゃあ」

五「ふっ」



ほらね。

その夜、僕はまたあの不思議な夢を見る。

わけの分からない…




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