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桜花楼の恋

第4章 馴染んでく身体

その人は、坊ちゃんより少し年上で色が白く。



橋「若様あぁーっ」

藤「しっ、ハッシーまだ北山が寝ているんだから大きな声を出すんじゃね」

橋「ぁ…もしかしてお疲れさんだった?」

藤「昨日ちょっと激しくしちゃってさ」

橋「わっ、恥ずかしいことズケズケと言うね朝から」

藤「で、なに?」

橋「お客さんだよ」

藤「俺に?どんな奴」

橋「うんとねぇ」

藤「‥‥っ」



でも、とたん若様の顔色が変わり。



藤「ハッシー、伝言を頼めるか?」

橋「いいけど」

藤「もし俺が戻って来れなかったら北山に」



それから、寝ている宏光の唇に接吻をし。



藤「ごめん必ず戻って来るから」



若様は、その人のところへ行っちゃってさ。



河「あいつ何処へ行ったんだ?」

橋「うんとね会いたいって人が来て凄く可愛い若様みたいな子、ニコッ」

河「はっ?」

戸「河合」

河「なに?」

戸「俺、前から思っていたんだけど北山のためにも藤ヶ谷がどこの若様なのか調べといた方がいいんじゃない?」

河「あぁ、実は俺もそれは思ってた五関たちに話してみるよ」

戸「頼むね」

橋「‥‥?」



僕は何も深く考えていなかったんだ。

まさか、それがとんでもないことに繋がっちゃうとは宏光と若様にとって。




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