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蜜蜂オヤジ。

第22章 3番目の花蜜。

しかし…

ことの真相は俺も知らない


先日の志帆の初盆のあとに
線香をあげに来てくれた菫さんの口から
離婚成立後に
志帆が土下座して『(離婚は)私のせい』と
菫さんに謝っていたくだりも
そのときにはじめて聞いたぐらいだから…。


なので
話はまったく先にはすすまない

『菫さん、なんの役にもたたんかったけど…。今度こそ、きっとそのかたと幸せになれることを祈ってます。』
と俺は菫さんに言葉をかけて
帰ろうとした


その時…

『おの…お父さん、よかったら夕飯でもご一緒しませんか?近くに美味しいお店あるんですよ。』

菫さんが食事に誘ってくれた…。


俺はもっと
菫さんにとり
実りのある話ができたのならば
せっかくだから
夕飯でも誘おうと思っていたが
こんな展開になったから
そそくさとおいとまするつもりに
なっていたので
正直、意外な展開だった。

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