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蜜蜂オヤジ。

第30章 生まれくる命に乾杯を…。

ウフフッ…。

アハハッ…。


『あ!桜ちゃん。無理しちゃダメだよ。細かいことはうちのパパと薫さんに任せておこうよ。…ね?ほらちょっと休んで。』
柚が桜にそう呼び掛ける


『あれ?なんか柚さん…優しくなった?』

桜はふとそう感じていた…。


柚は
大作からたくさんの
暖かさをもらっていた…
今でもキツい態度や言葉が
出そうになることもあるが
そのたびに柚は
大作のイイコイイコと
頭を撫でてもらった時のことを
思い出して
勤めて柔らかな自分を作るようにしていた。

不思議なことに
そうすると
忍までが柚に優しくなった…
大が甘えてくるようになった…。

女は笑顔が一番なんですね…お父さん…。

柚はそう心のなかで呟いていた。


菫は
この春に
交際していた年下の彼と
再婚を予定している…。


大作の言う通り
菫もまた
自分のすべてを…
弱い部分や不安な部分を
年下の彼にさらけ出せるようになったことで
幸せをつかめた。

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