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蜜蜂オヤジ。

第30章 生まれくる命に乾杯を…。

『それにしても… …こんな偶然ってあるのかしらねぇ… …アハッ…!なんだか笑えちゃうね…』

柚が桜と菫を見回して
そう笑いながら呟く…

『だって…みんな同じ時期に妊娠中なんてね… …ウフッ…。』

『そうね…。』
桜も菫も
お腹をさすりながら…
ジュースで乾杯した。


『生まれくる命に……。乾杯!』


そして
桜…
柚…
菫…

三人はそれぞれの心のなかで
呟いた…。


『お父さんがくれた命。大切に育てていきますから…。』
と…。


庭先で
ポチがワン!と鳴いた。
まるで大作が
『ありがとう!』と
言っているように
桜、柚、菫のそれぞれの耳には
そう聞こえていた。


※※※※※※※※※※※完※※※※※※※※※※

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