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きみの一閃で目覚めた恋心

第1章 ~一閃のプロローグ~

片方のチンピラが、彼の方へ向かって殴りかかろうと駆け出す。

「めーん!」

「ぐあッ…!」

しかし、彼は素早い動きで一気にチンピラの目の前に移動して、瞬速的な一閃をチンピラの頭に叩き込んだ。

チンピラは、その衝撃でその場に倒れた。

「そこのアンタ、お仲間みたいに痛い目にあいたくなかったら仲間を連れて、この場から立ち去る事だな」

さっきの一閃もだけど、竹刀を構えるその立ち姿も見惚れる程かなり格好良い。

思わず、キュンッとなった。

この感情、自分でもよくわかった。

「あぁ!?
テメェ、馬鹿にしてんじゃねえよ!!」

もう片方のチンピラも、彼に殴りかかろうと駆け出す。

「やれやれ…。」

残りのチンピラに呆れつつ、彼も迎え撃つ。

「一閃!」

「ぐあぁッ…。」

残りのチンピラも、頭に一撃を食らってその場にうずくまる。

「やっぱり、この感情は…。」

俺は、きみの一閃で恋心に目覚めたんだ。

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