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放課後は保健室で

第2章 鍵の落とし物




ドキンと胸がはねた。


秘密。


なんかその単語に妙にテンションがあがってしまう。


「指きり!」


「は?ガキ!」


そう言いながらも先生は私の小指に指を絡めてくれた。


半径5メートル以内に近づかない、なんて誓いはそもそも無理なんだな。


「先生、また明日ね―!」


ドアを出るとき一瞬振り返ると先生はメガネをかけてふにゃって笑っていた。


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