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放課後は保健室で

第2章 鍵の落とし物




また明日ね―、か。


無意識に顎をさする。
キックの痛みよりも絡めた指の感覚がまだ小指に残っているのが気になった。


「…しっかしまあ!」


思わず手が出てしまった。


危うく最後までいくところだった。


この学校来てからは誰にも手を出していなかったのになあ。


つ―かさ、


あそこまでいって、拒否るか?


それが未だに信じられない。


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