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三角関係ときどき四角

第8章 乱れた三角関係

「リョウくん、おかえりなさ……ぁれ?
顔色良くないけど……」


お義父さんが居ないと
珠理は決まって俺を「陵介さん」ではなく
「リョウくん」と呼ぶ。


「風邪だよ。大したことない」

「どれどれ?」


珠理の手が俺の額に伸びる。


「ちょっと熱っぽいね。隆哉さんも居ない
ことだし、今夜はお粥にしようか」


珠理に熱を計られながら
不意に視線を落とすと
ざっくり空いたセーターの胸元から
豊満な谷間が見えた。

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