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三角関係ときどき四角

第8章 乱れた三角関係

お粥を平らげ、熱いお茶を飲み
身体が火照ってもおかしくないはずなのに
逆に芯からゾクゾクしてきた。


本格的に風邪を引いてしまったらしい。


「もう寝るから」

「ぅん。ゆっくり休んでね」


どうやら俺の想いは検討違いだったようだ。


胸元と太腿の露出は
俺を誘っているようにも窺えたが。


布団に潜るように入ったが身体が温まらず……


「珠理。悪いけど、布団持ってきて」


お粥を乗せたトレイを
丸テーブルに置く音がした。

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