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ヴァンパイアのCrazy Night

第3章 双子の吸血鬼

「もう値踏みは終わった。君は、私達の価値ある客人さ」

背後から、男の声がした。振り返っても、誰もいない。

「良かったね。ゲームはあんたの勝ちだよ」

右から、一人の少年の声がした。振り向いても誰もいない。

「おめでとう!お客さん!」

左から、一人の少年の声がした。振り向いても誰もいない。

「健闘を讃えるよ。よく耐え抜いたね」

背後に振り返るが、誰もいない…。

「え…っ!?クソッ…お前達は何処にいるんだ!?」

「さぁね。見つけてみなよ」

左を向いても、

「ふふ、ここだよー!」

右を向いても、

「はは、どこだろうね」

後ろを向いても、

「ぷっ…馬鹿」

誰もいない…。

「ふ、ふざけるな!あぁクソッ!!」

まるで玩具のように、彼らの掌で弄ばれる。

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