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好きな人が1人から2人に!

第4章 ~苦悩する2人への恋~

◇富崎邸2階・泉の部屋◇

「ココが、泉の部屋か~!」

富崎邸の中へ入り、出迎えた執事達とメイド達の数と家の広さに驚く龍一君を、僕の部屋へ案内した僕とローク。

「それで、龍一君
早速、本題に入るけど…。」

「おう」

僕とロークは、龍一君に富崎家の事を全部説明した。

「そうだったのか…。」

「ゴメンね、龍一君
そういうわけで、普通の一軒家に住んでるって嘘ついて…。」

僕は、龍一君に謝る。

「龍一様、俺と奥様がお願いしたとはいえ
あなたに嘘をついて、騙してたのは事実です
泉坊ちゃまは、何も悪くありません」

「泉が悪いとは、思ってませんよ
それに、別に気にしてないっす」

ロークの言葉に、龍一君が応える。

「人それぞれの家の事情もありますし、泉も泉で不安な気持ちもわかるので
俺の、高校初めての友達には変わりません」

龍一君は、僕を見てニカッと笑顔を向ける。

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