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21年愛~これからもずっと

第3章 にの目線 2



にのside



2018年。


オンラインゲームの時間が9000時間を越えた
ここ最近の俺はさ。


恋人と呼べるものは、最早こいつか。
って思える今日この頃。

ゲーム三昧の相変わらずの、俺の日常に
変わらないあいつの影が……

LINEの通知音で分かる、あいつからの
メッセージに相も変わらず、高鳴る胸の期待。


……乙女か。


突っ込みながら、自分に多少引く。


忙しい日常の中、あいつからの何気ない
メッセージの一言に。

不覚にも。

いちいち、浮わつく俺の心中。

お前は、分からんだろが。

熱中していた、コントローラーを投げ出して
スマホを握り締めて画面をタップする。

俺が愛して止まないゲーム達より

お前のメッセージ一つでこんなに、

一喜一憂してしまってる俺の事なんかさ。

想像もつかんだろ?

あいばかさん。



(今何してる?)


(ちょっと会える?)


時計を慌てて見る。

深夜13時00分。

……何時だと思ってんだよ。

なんかあった?

ってか、今から会うの?


…………。


相変わらず自由すぎ。


相葉さん。


……でも、


俺も会いたい。


絶対言わないけどさ。


(来るの?)


感情が読み取りにくいメッセージを
わざと返す俺。


相葉さんには決して伝わらないように。


相変わらず、お前の事ずっと想ってる
俺の本当の気持ち。


(10分で行く!)


光った画面を見て。
やれやれ……ってばかりにソファーから
立ち上がる俺。

……ここは俺ん家。

今、俺ひとり。

誰も見てない。
あいつも。

やれやれ……なんて、する必要ないか。


……。


ウシッ!!


小さくガッツポーズする俺。


相葉さんが来る事が……
こんな風に嬉しいのにさ。

絶対、見せないようにする。

昔から変わらない。

これが

現在(いま)の俺の姿よ。

捻くれ加減半端なくて、

笑っちゃうでしょ?

































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