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21年愛~これからもずっと

第3章 にの目線 2



年が明けて去年からの、ライブツアーも
無事に終了して正直、我が家でホッとしていた。


……。


相葉さん、一体こんな時間に何しに
来るんだろ。

心当たりは……ない。


いや……ひとつ、引っ掛かってる事があると
言えばあるけど。

それは、俺の心の問題であって、
相葉さんは関係ない。

……関係ないって事はないけど、

相葉さんは俺の心の問題なんか
知ったこっちゃないだろう。

10分で着くってメッセージだったけど。

どっから来るのよ?

久しぶりに、俺ん家に訪ねて来る相葉さん。
しかも、こんな深夜に……


昔を思い出すじゃない。





………………………………………………………………






ザァ……ザァ……ッ……







相「にの……こっち向けよ……」




ニ「ンっ……ハァッぁ……」


重なる俺らの濡れた身体。

俺の背中に覆い被さる相葉さんの熱い体温。
耳に直接響いてくるあいつの低いハスキーな声。

ザァ……ザァ……ザァ……ッ……

シャワーの流しっぱなしにしてる水音に
混じって。

俺と相葉さんの絡める舌と舌からピチャピチャと
厭らしいリップ音が混じる。

後ろから、顎をあいつの大きな手で
持たれて、深いキスに頭の芯が熔けそうになる。



相「にの……ッ…」


ニ「アッ……ヤッぁ……」




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相葉さんと俺の絶対、誰にも言えない


二人だけの秘密。



……もう、現在(いま)からは
随分前の話。


だから、過去の話よ。


身体の関係があるなんて……
誰も夢にも思わないでしょ?


俺と相葉さんがいくら、仲良いって
言ってもさ。












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