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21年愛~これからもずっと

第3章 にの目線 2



隣にぴったりくっついてきた相葉さんに
俺の心臓の鼓動が聴こえるんじゃないかって
くらいに……

ドキドキしてる。

相葉さん相手にさ。

まともに顔も見れない空気に……

俺。

もう、ヤバいかも。

顔も耳も本当に熱くて仕方ない。


相「ニノ……」


相葉さんが、俺をすぐ近くで呼ぶ。

その声にすら、ビクッと反応する俺を……
相葉さんは一体、今どう思ってるんだろう。


相「ねぇ……教えて?」


相葉さんは、その小顔で綺麗な顔を
近付けて、俺の顔を伺う。


ニ「……なんで……そんな事」


言いながら段々小さくなる俺の声。


相「大事な事なんだよ」


相葉さんがそう言って、俺を掴んでる腕に
少し力を入れた。


ニ「大事な事?」


相「うん。俺にとっては。聞いとかなきゃ
 いけないの。ニノの好きな人……」


……………………。


ニ「……誰だと思うのよ?」


相「…………分かんない」


ニ「……じゃあ、教えられない」


相「…………あのさ、ニノ……」


ニ「ん?」


相「俺とエッチしてたの……忘れたわけじゃ
 ないよな?」


ニ「…………!?」


相「ごめん!今更……あのさ……俺……」


相葉さんが、そんな事言ってくるなんて
全く予想もしていない事だったから、
俺もかなり、驚いて。

全く動揺を隠せない程の自分が今
相葉さんの目の前にいる。



相「ニノの気持ちがずっと聞きたかった
 んだよ……」


ニ「……」


相「正直……UBやってる間、ヤバかった。
 ニノと俺の距離が密着すればする程……
 昔の思い出さないようにしてた記憶が、
 蘇ってきて……泣きたくなった……」



ニ「…………なんで……?」



相「え?」



ニ「なんで相葉さん、泣きたくなるのよ?」



相「……」



ニ「……泣きたいのはこっちだよ……
 今だって……なんでよ……」


相「……ニノ……」


ニ「相葉さんはさ、俺の気持ちなんて
 分かんないでしょ?」


相「…………」


ニ「今も昔も……さぁ」





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