
僕ら× 1st.
第13章 ク"ニコ"ム --Shu
風邪から回復しても、彩華さんに聞けるわけもなく、俺は今まで通りを続けた。
そういえば、あの後の返信はどうしたのかな…。
俺の既読はつかなかっただろうから違和感なくやり取りできているはず。
2人に会ったのだろうか。
その年のクリスマスイヴ、彩華さんは朝から家にいた。
「彼氏に会わないの?」と尋ねたけど、「そんなのいないわ」とあしらわれた。
当時つきあっていた2つ年上の彼女とのデートに出掛けて夜遅く帰ってきた俺は、リビングで1人飲んでいる彩華さんを見つける。
もうすでに泥酔状態だった。
「イヴのやけ酒なんて洒落になんねぇよ?」
「うっさいわね、色気づいた中坊が。こんな時間まで~」
舌がもつれて何を言ってるのかわからなかった。
ま、俺への侮辱だろ。
「酒くせぇ。自分の部屋で寝ろよ」
冷蔵庫に入っていたペットボトルからコップに注いで渡すと、彼女は一気に飲み干した。
おかわりを渡すと、ちみちみと口をつける。
歩かせてもグダグダの足取りで、仕方なく抱えあげて連れていく。
ベッドに寝かせると、俺の背中に腕を回してきた。
「柊君、寝よっ」
「はい、おやすみ」
腕を振り払い、脱出を図る。
そういえば、あの後の返信はどうしたのかな…。
俺の既読はつかなかっただろうから違和感なくやり取りできているはず。
2人に会ったのだろうか。
その年のクリスマスイヴ、彩華さんは朝から家にいた。
「彼氏に会わないの?」と尋ねたけど、「そんなのいないわ」とあしらわれた。
当時つきあっていた2つ年上の彼女とのデートに出掛けて夜遅く帰ってきた俺は、リビングで1人飲んでいる彩華さんを見つける。
もうすでに泥酔状態だった。
「イヴのやけ酒なんて洒落になんねぇよ?」
「うっさいわね、色気づいた中坊が。こんな時間まで~」
舌がもつれて何を言ってるのかわからなかった。
ま、俺への侮辱だろ。
「酒くせぇ。自分の部屋で寝ろよ」
冷蔵庫に入っていたペットボトルからコップに注いで渡すと、彼女は一気に飲み干した。
おかわりを渡すと、ちみちみと口をつける。
歩かせてもグダグダの足取りで、仕方なく抱えあげて連れていく。
ベッドに寝かせると、俺の背中に腕を回してきた。
「柊君、寝よっ」
「はい、おやすみ」
腕を振り払い、脱出を図る。
