
僕ら× 1st.
第15章 学校祭 --Ar,Shu,Ior
この文化祭では、レアな花野を思いつくだけカメラにおさめた。
スマホに並ぶメイド姿の花野と僕。
この写真のおかげでエプロンの僕を兄貴たちにも見られてしまったけど、もう2度とないと思えば、まぁいい思い出。
それと、ヴィオラ花野。
僕に促されて彼女が弾いているのは、シューマンの"トロイメライ(夢)"。
ここで僕は、花野から告白をされたような甘い夢で満たされて埋もれた。
そして、稽古中の空き時間に演劇部のはからいで着せてもらった美女花野と野獣僕のショット。
タンポポのような黄色いドレス姿が思った以上にしっくりきていて、野獣のキバをはめた口で"アヒルみたい"とからかってみた。
演奏メンバーで召し使いになりきり、"Be Our Guest(「美女と野獣」の曲)"を練習した日もあった。
ウェイターのろうそくルミエールと、メイドの羽根ばたきフィフィが、僕と花野。
ちなみに羽賀は元オペラ歌手の着付け係、洋服箪笥ワードローブ。
隣り合わせの闇を、できるだけ見ないように過ごした。
だけどもう僕は、キミを抱き締められない。
頬にさえキスできない。
手も、繋げない。
"可愛い"とも、"好きだよ"とも言えない…。
サヨナラが刻一刻と近づいている。
どうしたら、キミを悲しませずに離れることができるのだろう?
これからも僕を保つためには、どう振る舞えばいいのだろう?
スマホに並ぶメイド姿の花野と僕。
この写真のおかげでエプロンの僕を兄貴たちにも見られてしまったけど、もう2度とないと思えば、まぁいい思い出。
それと、ヴィオラ花野。
僕に促されて彼女が弾いているのは、シューマンの"トロイメライ(夢)"。
ここで僕は、花野から告白をされたような甘い夢で満たされて埋もれた。
そして、稽古中の空き時間に演劇部のはからいで着せてもらった美女花野と野獣僕のショット。
タンポポのような黄色いドレス姿が思った以上にしっくりきていて、野獣のキバをはめた口で"アヒルみたい"とからかってみた。
演奏メンバーで召し使いになりきり、"Be Our Guest(「美女と野獣」の曲)"を練習した日もあった。
ウェイターのろうそくルミエールと、メイドの羽根ばたきフィフィが、僕と花野。
ちなみに羽賀は元オペラ歌手の着付け係、洋服箪笥ワードローブ。
隣り合わせの闇を、できるだけ見ないように過ごした。
だけどもう僕は、キミを抱き締められない。
頬にさえキスできない。
手も、繋げない。
"可愛い"とも、"好きだよ"とも言えない…。
サヨナラが刻一刻と近づいている。
どうしたら、キミを悲しませずに離れることができるのだろう?
これからも僕を保つためには、どう振る舞えばいいのだろう?
