
僕ら× 1st.
第20章 夏祭り --Hzm,Mkt,Ar,Kn
***
夏休みの登校日、気晴らしにと花野を誘う。
「明日、由奈の家に行ってみようよ!あのコ、連絡途絶えちゃってさ」
康史とヨーダにも声をかける。
お昼過ぎの電車で最寄りの駅まで行き、そこから歩く。
閑散としたアーケードを抜けて、路地裏に入った……。
え?
ここは一体……。
たわんだ屋根、剥がれた瓦、割れたままの窓ガラス。
壁のない2階建ての家、蔦におおわれた家、ブルーシートが垂れ下がった家。
積み上がったブロック、巻かれているトタン、色褪せたポスター。
外に置かれているこれは、バスタブ?
道端に小さな祠、電源の入っていない自販機。
錆びたクルマの中は物置小屋と化している。
ここに、人が住んでいるの?
由奈が?
ブロック塀に貼りついた赤い消火栓の横には、確かにその住所。
異様な雰囲気に康史の腕をつかむ。
私たちが辺りを見回していると、奥からニコニコとニヤニヤの間の様な表情で歩いてくる6人。
1人増えて7人。
櫛なんて入れてないようなボサボサの髪の毛に黄色く伸びた爪が目立つ…。
ヨーダが花野の前に身を入れて、警戒する。
夏休みの登校日、気晴らしにと花野を誘う。
「明日、由奈の家に行ってみようよ!あのコ、連絡途絶えちゃってさ」
康史とヨーダにも声をかける。
お昼過ぎの電車で最寄りの駅まで行き、そこから歩く。
閑散としたアーケードを抜けて、路地裏に入った……。
え?
ここは一体……。
たわんだ屋根、剥がれた瓦、割れたままの窓ガラス。
壁のない2階建ての家、蔦におおわれた家、ブルーシートが垂れ下がった家。
積み上がったブロック、巻かれているトタン、色褪せたポスター。
外に置かれているこれは、バスタブ?
道端に小さな祠、電源の入っていない自販機。
錆びたクルマの中は物置小屋と化している。
ここに、人が住んでいるの?
由奈が?
ブロック塀に貼りついた赤い消火栓の横には、確かにその住所。
異様な雰囲気に康史の腕をつかむ。
私たちが辺りを見回していると、奥からニコニコとニヤニヤの間の様な表情で歩いてくる6人。
1人増えて7人。
櫛なんて入れてないようなボサボサの髪の毛に黄色く伸びた爪が目立つ…。
ヨーダが花野の前に身を入れて、警戒する。
