テキストサイズ

僕ら× 1st.

第20章 夏祭り --Hzm,Mkt,Ar,Kn

~小津茉琴side~

花野と速水が別れたなんて……。

速水の野郎、本当に何を考えているのかさっぱりわからないヤツ。
だけど、花野を好きなことは事実なはずなのに!
間違っても他の女に転ぶヤツではないのに。

文化祭、花野のメイド姿を見てニヤニヤ喜んでたじゃない!

当日、速水にこそっと持ちかけた。
「ショコラに着せてあげる。ただし、あんたも着るのよ?」と。

メイド速水の違和感に、由奈と大笑いしたけれど、ヤツは約束通り交替までその格好でサービスに出て。
そこまでして、花野に着せたかったんでしょ?って思うのに。

試験明けの教室で、問い詰めてやろうと思っていたのに、花野と別れて身体目的でサセコとつきあうとあっさり認めた速水。
殴っても気が晴れなくて、拳ばっかり痛くって。

花野は"妹だから仕方ないの"とか言ってるし。

キツネにつままれたような気分が醒めないうちに、速水が死んだ。
憎まれ口も返ってくるから言えるのであって。

花野をもてあそんで捨てたことには、死んでお詫びをしなさいとは思うけど、実際になると…。

それからの花野は空洞で、表面のみで笑う。

アル先パイが花野を慰めようと声をかけてる。
辛そうな花野を見ている先パイも、辛そうで。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ