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僕ら× 1st.

第22章 遭難 --Shu,Ar

信号が青に変わるとすぐに依田からコールが入り、即応じる。

「どうだ?」

スマホの奥から、ドタドタと走る音が聞こえる。

「C組のロッジだったんですけど、今、探してますけど、どの部屋にも、いないようです…。
誰も、見ていないと……5人とも、ここにもいません。

で、先パイ。宮石たちは、超上級者向けのルートで迷ってる…可能性が、高いです。捜索も、その辺りを中心にするとか、聞きました」

「花野ちゃんが超上級?」

体育、苦手なんだよな?
スキーだけは得意とか?
いやいやいや。
楽観的になりたいのはわかるけどさ、俺っ。

「確かな情報では、ありませんので。詳しくはあとで」

息を切らしながら教えてくれた依田に礼を言って、通話を終えた。

「いない……」

なのに何故、別クラスのロッジから信号が出るんだ?
それに加えて、超上級ルートだって?

早く、早く、駆けつけたい。
花野ちゃん……無事でいてくれ!

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