
僕ら× 1st.
第28章 カーバンクル --Ar,Kn
~宮石花野side~
1月中旬の何でもない休日。
「ええーっ?クリスマスにあげなかったのぉ?」
と、訪れて来たマコは、玄関から早速声をあげるので、「しー」と口に人差し指を当てる。
「う、うん。でも、靴をプレゼントしたし…」
プールでもう、あとに引けないって状況になって、お部屋に行く運びになりはしたけど、思わぬトラブルで…。
不謹慎にも内心、ほっとした私だったりして。
「靴って…。そりゃ、PCパーツよりはいいけど」
そういうマコはあげたのかな。
滝沢君に、無修正の……。
聞くの怖いけど。
あの火事以来、家のことで侑生君は更に忙しくなっちゃって、門限が早い私とはデートをできないまま新年を迎えた。
だけど、時間が空いた夜には家の前まで来てくれて、自転車のベルをチリンと鳴らしてくれて。
窓から私が手を振ると、両手を大きく広げて抱き締める素振りをしてくれた。
少し離れたところにシウ君がいるのが見えたけど、そんなの全く意に介さない彼は。
とってもカッコよく見えて、頼もしくって。
とってもとっても嬉しくて。
私、他人の目を気にしすぎてるかな…と、少し反省。
私も思っていることは、はっきり伝えた方がいいね。
その方が、侑生君は喜んでくれるはず。
彼に、抱き締められたいな。
私も彼を、ぎゅってしたいな。
ふたりで温かくなりたい、そう思った。
1月中旬の何でもない休日。
「ええーっ?クリスマスにあげなかったのぉ?」
と、訪れて来たマコは、玄関から早速声をあげるので、「しー」と口に人差し指を当てる。
「う、うん。でも、靴をプレゼントしたし…」
プールでもう、あとに引けないって状況になって、お部屋に行く運びになりはしたけど、思わぬトラブルで…。
不謹慎にも内心、ほっとした私だったりして。
「靴って…。そりゃ、PCパーツよりはいいけど」
そういうマコはあげたのかな。
滝沢君に、無修正の……。
聞くの怖いけど。
あの火事以来、家のことで侑生君は更に忙しくなっちゃって、門限が早い私とはデートをできないまま新年を迎えた。
だけど、時間が空いた夜には家の前まで来てくれて、自転車のベルをチリンと鳴らしてくれて。
窓から私が手を振ると、両手を大きく広げて抱き締める素振りをしてくれた。
少し離れたところにシウ君がいるのが見えたけど、そんなの全く意に介さない彼は。
とってもカッコよく見えて、頼もしくって。
とってもとっても嬉しくて。
私、他人の目を気にしすぎてるかな…と、少し反省。
私も思っていることは、はっきり伝えた方がいいね。
その方が、侑生君は喜んでくれるはず。
彼に、抱き締められたいな。
私も彼を、ぎゅってしたいな。
ふたりで温かくなりたい、そう思った。
