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僕ら× 1st.

第28章 カーバンクル --Ar,Kn

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今日は私の部屋で、マコとアロマコスメを手作り。

私はオレンジスイートの香りが大好きで、ローズマリーとラベンダーにそれぞれ滴下する。
フランキンセンスは入れようかどうしよかな?

「あんたは、甘ぁい催淫イランイランを使った方がいんじゃない?」

「んー。でもほらっ、フランキンセンスもちょっとムードあるじゃない?」

「フランキンセンスとローズマリーって、私あんまり違いがわかんないのよね。それに、必ずオレンジを入れるんでしょ?花を入れなよ、あんたの名前なんだから。草っぽいラベンダーじゃなくて、花っぽい花っ」

「馴染んだ後のフランキンセンスとローズマリーは全然違うよ?そして私、花より果実っぽいのが好き。その中にスパイシーさやグリーンぽさがあるような。他の花ならゼラニウムとか」

そう言うと、マコは自分の持ってきた中から2つのボトルを選びだす。

「じゃあ、ローズオットーとフランキンセンスとベルガモット!これよ!魔性の香りっ!」

私が推したゼラニウムは?
それに私は、爽やかに美味しいオレンジスイートが好きだって言うのに。
ベルガモットの入ったアールグレイも好きだけど、ミルクティはこっくりダージリン派なんだよね。

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