道о明日に繋がる光
第14章 嵐
『『しっかし
可愛い女の子だねえ
そおたの彼女さんかなあ?』』
酔ったお兄さんが
聞いてくる
「あ、はい
雅っていいます」
『『へえ、若いでしょ?』』
「16です」
『『16か…』』
ん?悲しいような顔
なんかまずかった?
『兄貴、一人で呑んでたの?』
『『お? ああ
一人でさみしく
呑んでた(笑)』』
バスタオルで頭
ふきながら戻ってきた
颯汰くんが笑う
『悲しい男だな』
『『うっせw』』
兄弟そろって
いけめんだなぁ
「あ、颯汰くん
ご飯食べるでしょ?」
『うん もう腹ペコだ』
席につき
ジュースを飲みほす
「よかったらお兄さんも…」
『『ん?あー、誠でいいよお』』
「あ、ぢゃあ誠さんで」
『『俺わ少し休むわ
颯汰 奥の部屋かりるぞー』』
『おう』
そういって
フラフラと歩き出す
誠さん
「だいぢょぶかなぁ…」
『ほんと心配させるやつ』
ぼそっと颯汰くんがゆった
「ん、かなり酔ってたね」
いただきますと
シチューを頬張る
『珍しいから
余計心配なんだよ』
「そうなんだ…」
『あいつわ弱音吐かねえし
弱いとこも見せない』
過去の話を思い出す
「……」
『明日にわ普通に
戻るだろ』
「ぅん…」
『ごめ、気にしなくていいよ』
気をつかう颯汰くん
一番心配なのに
あたしまで心配かけちゃうね
「そうだね、だいぢょぶ」
あたしわ笑って見せた
「颯汰くん、おかわりわ?」
スプーンを止め
考え込む
「ん?」
『雅さぁ…』
「なに…?」
『いつまで颯汰くんなの?』
「へ?」
どゆ意味
……ッ!
「だって…」
にやにやと笑う颯汰くん
これわまさか…
『颯汰って呼んでみて』
やっぱり(笑)
「む、むりっw」
『なんでよー』
また
ぶー(●`3´●)
といいながら
ご飯を食べる
だって
ずっと颯汰くんだったし
今さら恥ずかしいよ