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桜の咲く頃にまた君と

第8章 幸せな時間君と

最近は嬉しいことばっかりだ


このまま桜の病気も治って欲しいな


そんなことを考えながら部室に入る


僕は目に入ってきた光景にびっくりして思考が停止した


部室の中で桜が倒れている


どういうことだ


昨日まではあんなに元気だったのに


「さくら!

大丈夫か?」


名前を呼んでも返事がない


僕は震える手で携帯の番号を押した


それから先は全然覚えていない


この日僕と桜の幸せな時間は音を立てて崩れていった

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