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大型犬との同居~Sequel Of Story~

第6章 ~エピローグ~

しかし、俺は奥様からその作家の名前を聞いて、かなり驚いたのを覚えている。

◇堂山マンション6階・604号室の前◇

「ココか…。」

信長さんと隼さんが住む、602号室を通り過ぎて604号室の前に着く。

「すぅー、はぁー」

俺は一度、深呼吸をしてインターホンを押す。

『はい?』

「富崎家から出張でやって参りました、空上です」

『すぐに開けますね』

インターホンが切れて、中からドアに向かって歩いて来る音がする。

「今日から、よろし…えっ!?」

ドアが開き、中からBL作家の男性が出て来て、俺の顔を見て驚く。

「あ、朝陽君…?」

「小太郎さん、お久しぶりです
今日から1ヶ月間
出張でお世話をしに来た、富崎家シェフ長の空上朝陽です」

「うん、よろしく…。」

14年前、俺達にとって史上最大の惨劇で悲しい事件。

俺と小太郎さんは、お互いに大切な人を失った…。

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