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大型犬との同居~Sequel Of Story~

第3章 ~初めてのすれ違い~

「……大喜君と、何かありました?」

「えっ、いや…え…その、ち…違うよ…。」

「先生、わかりやすいです」

本当に、郁君って勘が鋭いなぁ…。

「先生と大喜君が珍しいですね」

「何で、わかったの?」

「僕は、先生の担当編集者だからです
あとは、小さい時から勘が鋭いのが自慢の1つです♪」

ニコッとしたあと、すぐに真剣な表情になる郁君。

「何があったかは、敢えて聞きません
先生か大喜君から打ち明けられるまでは、先生と大喜君の問題なので僕は見守ります」

「郁君…。」

「ですが」

作業机の上に置いてある、数枚の書類を指差す郁君。

「今は仕事の打ち合わせをしてるので、ちゃんと集中して下さいよ
仕事に私情を持ち込むのは嫌いって、初対面の時に僕に言ったのは先生なんですから」

「うん、郁君ゴメンね…。」

郁君に説教されて、申し訳ない気持ちになった。

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