
WーWING
第8章 うらはら
メールも来ていた。
“どうしたんだ?”
“俺一人、寂しいよ”
“具合、悪いのか?”
“おーい、返事くれ〜”
隼斗は思わず笑った。
「必死すぎだよ、優雅」
すると、携帯電話が振動しはじめた。
マナーモードにしているため、音は出ない。
だが、電話は妹の美晴からだ。
「えっ!? なんであいつから……」
ほとんど、美晴から、電話なんてかかってはこない。
むしろ、初めてかもしれない。
どうしよう……パンツ嗅ぎ事件があってから、一言も喋ってはいない。
だが、出ないわけにはいかない。
隼斗は電話に出た。
「はい……」
『もしもし、兄貴ぃ〜、学校終わった?』
いつもの、能天気な美晴の声だ。
「あぁ……なんだ?」
『あのね、兄貴に紹介したい女の子いるんだけど、会ってみない?』
「はっ!?」
自分に紹介したい?
「えっ、どういう意味だ?」
『だからぁ、彼女を紹介しようって、言ってんの!!』
「いっ!?」
彼女!? 自分に?
なぜ、美晴が?
“どうしたんだ?”
“俺一人、寂しいよ”
“具合、悪いのか?”
“おーい、返事くれ〜”
隼斗は思わず笑った。
「必死すぎだよ、優雅」
すると、携帯電話が振動しはじめた。
マナーモードにしているため、音は出ない。
だが、電話は妹の美晴からだ。
「えっ!? なんであいつから……」
ほとんど、美晴から、電話なんてかかってはこない。
むしろ、初めてかもしれない。
どうしよう……パンツ嗅ぎ事件があってから、一言も喋ってはいない。
だが、出ないわけにはいかない。
隼斗は電話に出た。
「はい……」
『もしもし、兄貴ぃ〜、学校終わった?』
いつもの、能天気な美晴の声だ。
「あぁ……なんだ?」
『あのね、兄貴に紹介したい女の子いるんだけど、会ってみない?』
「はっ!?」
自分に紹介したい?
「えっ、どういう意味だ?」
『だからぁ、彼女を紹介しようって、言ってんの!!』
「いっ!?」
彼女!? 自分に?
なぜ、美晴が?
