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WーWING

第2章 ふぅ~

「姉ちゃん、女だろ。俺にあう女、紹介してくれよ」


「あんたに合う女ならいるかもしれないけど、あんたが、女に合うようにならなきゃ」


 優雅には、救いのない言葉だった。


「俺に合う女……どこ探せばいるんだよっ!!」


「そんなもん知るかよっ!! 自分で頑張って探しておいで」


「姉ちゃんの周りにいないのかよ」


「いたとしても、真っ暗な中でシコッてる弟なんて、恥ずかしくて紹介できるかっ!!」


 それは否定しがたい事実だ。もし、自分に弟がいたとして、紹介しようものなら、かなり抵抗がある。


「じゃ、私は買い物してくるから、母さん帰ってきたら、夕食には帰るって言っといて」


 結愛はそう言い残すと、小さな赤いリュックを背負って、出て行った。


 優雅は再び、パンツを下ろした。



「くそ……いい所で邪魔しやがって、イキそびれたじゃないか……はぁ、俺を愛してくれる相手か。南米あたりにはいるかも知れねぇけど、言葉が通じないのは嫌だよなぁ……」


 そう考えると、虚しくなってくる。


 優雅はパンツを上げると、そのまま自分の部屋に戻っていった。

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