
WーWING
第11章 隼斗と優雅
「よし、隼斗。食ったあと、一緒にホテル行こう」
「はぁっ!?」
近道的な急展開に、逆に隼斗は戸惑う。
「隼斗、俺もな、どっちかにしようと思っていたところだ」
「どういうこと?」
隼斗の胸がドキドキと音をたてる。
「俺に彼女が出来た時、正直、嬉しさ半面、空しさも出てきたんだよ。確かに結果オーライだ。WーWINGの成功が見えたよ。でも、なにか埋められない、心の隙間ってのに気が付いたんだ。でも、約束はどちらかに彼女が出来たら、その友達を紹介するってことだ。もし、隼斗に合う子がいたらさ、諦めようと思った。ノーマルな自分を育てようと思った。だが、お前と一緒にいて、俺もお前の大事さを知った。そんなときに、彼女は、隼斗に紹介出来る子はいないって言ったんだ。それだったら、この女と付き合って、約束を守る必要なんてない。お前に寂しい思いをさせたくない。自分が今、本当の思いを寄せているのはどっちなんだろうと……だから、彼女を捨てた。お前に彼女が出来ないなら、俺の彼女も用はない。だから、お前の素直な気持ちが聞けたのは、意外だったよ」
「はぁっ!?」
近道的な急展開に、逆に隼斗は戸惑う。
「隼斗、俺もな、どっちかにしようと思っていたところだ」
「どういうこと?」
隼斗の胸がドキドキと音をたてる。
「俺に彼女が出来た時、正直、嬉しさ半面、空しさも出てきたんだよ。確かに結果オーライだ。WーWINGの成功が見えたよ。でも、なにか埋められない、心の隙間ってのに気が付いたんだ。でも、約束はどちらかに彼女が出来たら、その友達を紹介するってことだ。もし、隼斗に合う子がいたらさ、諦めようと思った。ノーマルな自分を育てようと思った。だが、お前と一緒にいて、俺もお前の大事さを知った。そんなときに、彼女は、隼斗に紹介出来る子はいないって言ったんだ。それだったら、この女と付き合って、約束を守る必要なんてない。お前に寂しい思いをさせたくない。自分が今、本当の思いを寄せているのはどっちなんだろうと……だから、彼女を捨てた。お前に彼女が出来ないなら、俺の彼女も用はない。だから、お前の素直な気持ちが聞けたのは、意外だったよ」
