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WーWING

第4章 互いに結ぶ?

 放課後。


 早速、WーWINGが揃った。


「さて、帰る前にだ。どこか、寄り道しねえか?」と優雅が言った。


「寄り道って、どこ?」


「この門を出て右に進むと、俺達が通う学校の生徒が使う列車の踏切がある。そこを越えると、商店街だ」


「あ、僕がよく行く商店街だよ」


「えっ!? 隼斗、家近いの?」


「歩いて行ける」


「俺はバス通学なんだ。ま、話は早い。行くぜ」


 優雅と隼斗は、踏切を渡り、商店街に向かった。


 優雅が向かったのは、ゲームセンターだ。


「えっ……ここ入るの? ここ、不良のたまり場じゃないの?」


「ゲームをしにきたんじゃない。まず、あそこを見ろ」


 優雅が指差した。


 そこには女子高生二人がキャッキャッと声を出しながら、UFOキャッチャーで遊んでいる。


「ナンパいくぞ」


「ええっ!!」


 優雅がどうどうと、前に出る。


「ちょちょ、待って」と隼斗が止める。


「なんだよ」


「いきなりすぎない? あの子達、かわいいよ。それに、高1くらいじゃない?」


「うちらの生徒じゃないから、いいんじゃないか。それに兄貴感出せばいいの」

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