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WーWING

第4章 互いに結ぶ?

「あ……兄貴感て……」


 隼斗は兄貴感ではなく、実際に妹がいる兄貴だ。


 優雅が行っても、おそらく、相手にされず、悔しい思いをするはずだと……。


 笑顔で向かって、笑顔で帰ってきた。


「隼斗、キモいと言われたぞ」


「即、玉砕ね……」




 二人は缶ジュース片手に、ゲームセンターのベンチに座っていた。


「くそっ……相方いるから一人よりもなんとかなるかなと思ったけど、無理だったか……」


 優雅は項垂れる。


「てか、僕は見てるだけだったけど……たぶん、見た目でアウトだったんじゃない?」


「キモいと言われた時点で、再度自覚したよ」


 持って生まれてきたこの容姿で、18年、生きてきた。


 カッコいいなんて、誰からも言われたことがない。


 唯一、自分のお婆ちゃんに言われたくらいだ。


 母親にも言われたことがなく、優雅は自分のパンツを箸でつままれたことがある。


「えっ、なんで?」


「夢精したから……」


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