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　だが、隼斗はふと考えた。


（それは、つまり、注目されて女子の気を引こうとするために、二人が愛し合うということ？）


　確かめたい。だが、確かめるのが、怖い。


「そこでだ隼斗、俺達二人で、まず付き合おう」


　優雅から言ってきた。


　突然の重い展開に、隼斗は戸惑いを見せる。


「いやいや、ちょっと待ってよ……僕は男と付き合いたくないよ……」


「わかってるっ!!　そんなの、俺だって嫌だよ。それに、ＷーＷＩＮＧを組んだのは、彼女を見付けるためだろ。俺達は真っ正面から正攻法で行ける人間じゃないんだよ。だから、切り口を斜めから攻めるんだ」


「だからと言って……」


「じゃ、隼斗、お前はなにかいい案はあるか？」


　優雅は少しムスッとして聞いた。


「そうだなぁ……て、思い付くくらいだったら、とっくに彼女いるよ」


「だろっ!?　だから、ここはお互い我慢だ。俺達を見せ付けるんだ」


「う……う〜ん」


「何事も簡単じゃないんだよ。特に俺達は苦労しなきゃダメなんだ。受験と一緒」


「優雅って、喋りキャラ!?」