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WーWING

第6章 ディープインパクト

 隼斗は家に帰ってから、机に向かっていた。


 受験勉強だ。1つでも多く単語を覚える。1つでも多く、問題を解く。


 だが、集中できない。


 なぜ、あんな思いきったことをしてしまったんだろう……。


 放課後、優雅と一緒に帰宅途中、バス停で優雅にキスをした。


 想像すると、背中がゾクゾクする。


 自分からやったことで、トラウマになってしまっている。


「ダメだ、勉強にならない」


 後ろを向くと、弟、輝基の机がある。


「ん?」


 隼斗はある物に目がいった。


 それは、1冊の小説だ。


「夏肌の季節」と書いてある。


 隼斗はその小説を手に取った。


 その表紙には……


「BLノベル……え、BL!?」


 野郎同士の恋物語だ。


 隼斗はさっそく読み始めた。


「……」


 男子大学生三人が夏のアルバイトに、民宿が経営する海の家に行く。


 寝泊まりは民宿の一部屋をを借りて寝ているが、一人が隠れてアダルトDVDを見て、自慰行為に励んでる様子を見た友達の一人が、隠れていた性に目覚めるというもの。


「うわ……ガチガチのゲイじゃないか」


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