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雪に咲く花

第15章 絡みあう運命[第二部]

もしも、性別が違ってたら、

もしも、教師と生徒にならなかったら、

もしも、卒業まで、少しの我慢が出来たなら、

もしも、あのとき、キスを、ねだらなかったら、

こんなにも、悲しく残酷な運命に左右されなかったのだろうか?

気持ちさえ、強く繋がっていれば、どんな運命も乗り越えられると思っていたのに

あの、穏やかで幸せな日々が、続いていくと思っていたのに


運命は想像以上に残酷なことを、あのときは知らなかった。

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