雪に咲く花
第5章 不幸中の出会い
「えっ!君もしかして……」
浴衣の前がはだけて、下半身に男のものが見えたのだ。
しかも、不自然にずれた長い髪を見てウィッグを着用しているということに気づいた。
「まさか男の子だったのか?何でこんなこと……?」
恐怖と寒さで雪斗はガチガチと震えて、上手く喋ることが出来ない。
くらくらと目眩がして青年の胸に倒れ込んだ。
「おいっ!どうしたんだよ」
青年が雪斗を支えて叫んだ。
「家に何か用かね?」
民家の初老の男性が顔を出した。
「あっ!すみません。家間違えちゅって」
雪斗を抱き抱えると、青年は老人に背を向けて通りに歩き出した。
浴衣の前がはだけて、下半身に男のものが見えたのだ。
しかも、不自然にずれた長い髪を見てウィッグを着用しているということに気づいた。
「まさか男の子だったのか?何でこんなこと……?」
恐怖と寒さで雪斗はガチガチと震えて、上手く喋ることが出来ない。
くらくらと目眩がして青年の胸に倒れ込んだ。
「おいっ!どうしたんだよ」
青年が雪斗を支えて叫んだ。
「家に何か用かね?」
民家の初老の男性が顔を出した。
「あっ!すみません。家間違えちゅって」
雪斗を抱き抱えると、青年は老人に背を向けて通りに歩き出した。