kiss & cry
第13章 xA+ J not REC
J「そういえば雅紀って今日オフだったの?」
A「あ、いや一応撮影だったんだけど・・・ 」
---チクン
胸の痛みに気づかないふりをして
潤くんとの会話に耳を傾ける。
J「え?撮影だったのにあの時間に
連絡してきたの?まさか撮影早朝?(笑)」
潤くんの言うあの時間ってのがわからないけど、
なんだか歯切れの悪い相葉くんが気になる。
N「…慧と撮ってきたんじゃないの?」
A「え?・・・あぁ、慧・・・うん、伊野尾くんね、
そう、そのはずだったんだけど・・・
出来なかったっていうか・・・その〜・・・」
突然会話に入ってきた俺に驚きながらも
やっぱりどこかおかしい相葉くんの反応。
J「・・・?慧のわがままで撮影トんだとか?」
N「あー、あいつならやりそー・・・」
A「あ、いや、伊野尾くんは悪くないんだけど・・・
俺が、その・・・、・・・なくて、」
JN「「え?」」
しりすぼみにごにょごにょ話すもんだから
全然聞き取れない。なんて?
J「・・・なんて?」
A「〜っだからっ!その・・・!
〜〜っ勃たなくて!!」
JN「「はぃい?」」
あ、またハモッた←
顔を真っ赤にした相葉くんは
やけくそとばかりにグイッとビールを
一気に煽り、ダンっと空き缶を置いた。
A「伊野尾くん相手に全然勃たなくて、、、
なにしてもダメで・・・!!
焦れば焦るほど萎えてくし、
終いに伊野尾くんは泣きだすしで、
もー、めちゃくちゃな空気になっちゃってさぁ…。
俺のせいで撮影ダメにしちゃった・・・」
はぁーーーーーと長いため息ののちに
机に突っ伏した相葉くん。
・・・落ち込んでるとこ悪いんだけどさ、
もう少し伏せたままでいてね。
にやけそうな口元を必死で抑えて、
俺多分いまめっちゃ変な顔してるから。