kiss & cry
第14章 × S プレゼントはサンタさん
S「サンタさん・・・来年も、来てくれる?」
櫻井くんは、いたずらが成功した子供みたいに
幼い笑顔で、俺にそう問いかけた。
N「・・・ん、櫻井くんがいい子にしてたらね? 」
S「ふふ・・・」
N「来年も・・・プレゼントは俺でいいの?」
S「もちろん。」
N「んふふ・・・ 」
コツン、とおでこを付き合わせて微笑むと、
どちらからともなくキスをした。
カチンっ!
O「はいカット〜〜!」
S「おつかれ〜ニノ♡今日もたまらなく
可愛くていやらしくてエロエロだったよ♡」
N「はいお疲れ様お疲れ様帰りまーす」
S「えええ?つれない〜!
もしやこれから彼のとこ行くの?♡ 」
N「は?」
S「え?」
N「誰のこと? 」
S「ええ?相葉くんと付き合ってんじゃないの?!」
N「はぁ?誰がそんなこと言ったのよ
んなわけないでしょ。」
S「えええええええ?!だって潤が…」
N「相葉くんとは友達、仕事仲間。
それ以上でもそれ以下でもないの。じゃあね。」
S「えええ〜・・・にのぉ・・・ 」
パタン、とスタジオの扉を閉め
はぁとため息をひとつ。
なんとなく、目に付いた近くの自販機に
小銭を入れてホットコーヒーを買った。
勝手なことばっか言いやがって・・・
自販機にもたれかかってコーヒーをひとくち。
N「はぁ・・・」
もう一度ため息をついて、今度こそ帰路につく。
N「俺のとこにもサンタさんこねーかなー…」
プレゼントはサンタさん*撮了