kiss & cry
第4章 xJ 誘拐〜ノンケ少年のイキ地獄〜2
O「いや〜ニノ♡よかったよぉ。
乱れまくって潮吹いて♡
さすが人気No. 1男優だよねぇ♡」
そんなこといってる大野さんのすぐそばで、
アシスタントさんたちが、
俺が汚したマットを掃除してる。
恥ずかしいし、申し訳ないし、
でも縛られてるから見てるしかないし、で
一応すみません…と小声で謝っておいた。
大野さんと潤くんと、次のシーンを
どんな感じで撮るか簡単に打ち合わせをして、
セットやカメラのセッティングを待っていると
縛られたままでそんなこと普通に話してる自分が
やけに間抜けに思えた。
そんな俺の胸中を知る由もなく、潤くんは
M「ニノの泣き顔、俺ヤバイんだよね〜♡」
本番、止まんないかも♡って、
頬にチュッとキスを落としてきた。
N「泣こうが泣くまいが、
いつも止めてくれないじゃん・・・」
ボソッと反抗した言葉は、潤くんには
届かなかったらしい。
鼻唄なんか歌いながらこの後使う玩具の
品定めに夢中だ。
・・・げ。あんな太いの無理でしょ。
・・・うそ、そんなたくさん使うの?
・・・まって!
そんなデコボコみたことないんだけど?!!
やめてやめてー!
とりあえずでマットの近くにおかないでーー!
不安しか感じなかった小休止を終え、
そろそろ始めるよ、という大野さんの声が
スタジオに響いた。