kiss & cry
第6章 x J メイドな男の娘
O「ニノ!すごいよ!
潤とマルと、この前撮ったやつ!
見事ランキング一位♡」
N「そりゃどーも・・・。 」
相葉くんとの撮影から1週間。
オフの時も仕事の時も、
ふとした時にアノ撮影を思い出しては落ち込み。
風の噂では、相葉くんは次のゲイビが
決まったとか決まってないとか。
まぁ、その相手役が俺でないことは
スケジュールを見ても明らかなんだけど。
O「あれぇ?
もっと喜んでくれるとおもったのに。」
N「俺がランキングで喜んでるとこなんか
見たことないでしょうが・・・ 」
俺が仕事で喜ぶのは通帳にしっかりと
ギャラが振り込まれた時くらいのもんだよ。
O「っちぇーー…あ、ちなみにだけど、
相葉くんとのヤツもジワジワキてるみたい。
レビューはまちまちだけどなぁ。」
"相葉くん"
そのワードにドキッとした。
・・・いやいや、なんでドキッとするんだよ
ただの、共演の男優さんの中のひとり。
・・・ってなにに言い訳してんだか。
O「これとかさぁー、酷くない?
"大野作品のくせに甘々でムカつく"だって(笑)」
タブレットに表示したレビューを
ずいっと俺に向けて、困った顔で笑った。
N「ふふふ…変態偏差値の高いやつばっか
撮ってるからだろ(笑)」
O「んー、おっしゃる通り。
てわけで、今日も頑張ってくれ♡」
大野監督が妖しく笑った。